京都のリストランテ野呂に11時半からのランチの予約の電話をしたら、「12時半までなら空いていますが、少しでもゆっくりして頂きたいので11時20分に開店します」と。

カウンター10席程と2階に少しテーブル席があるらしく満席。スイカとトマトの冷製スープが特に美味しかった。

オーナーシェフが電話対応している時に会計を済ませ道を歩いていたら、彼が自転車に乗ってわざわざ挨拶に。

「短い時間で申し訳ありませんでした」とおっしゃるので「無理を聞いて貰ってありがとうございました。美味しくて四日市から来たかいがりました。」と返事をしたらビックリされた様子。

前回来た時はお店の裏口から会釈をしてくださり、たまたまかな？と思っていたけれどそうではなく、全てのお客様に挨拶をされるのだと思う。

雑誌のミセスに掲載など、人気のお店にも拘わらず真摯な姿勢に私達の方が襟を正す。あらゆる技術や才能を持っている人は沢山居るけれど、最終的にはその人の本質的な部分しか感動を誰かに与える事は出来ない。

2020.08